2020/07/03 18:54

先日お客様に「モカ下さい」と言われたので

ストレートとブレンドもありますよ~

と答えたら「・・・甘いやつ」と・・・

もしやこの感じはカフェモカの事だな・・・と思って

チョコレートソースのかかったやつですか?と聞いたらやっぱりそうでした。

「モカ」と言っても色々あるよな・・

と思いまとめてみる事にしたのでした。


コーヒー豆の種類としてのモカ

「モカ」の名前がついているコーヒー豆原産国はイエメンとエチオピアの2ヶ国です。

イエメンにある港、モカ港から輸出された事が名前の由来で、イエメン産・エチオピア産のどちらも同じ港から輸出されていたため、どちらも「モカ」と呼ばれています。

そのモカ港も現在は閉鎖されているようです。


イエメンのモカ

イエメン産のモカは「モカマタリ」と呼ばれています。

マタリとは、聞いた話ではイエメンの有名なコーヒー栽培の産地であるバニーマタルからきているようです。

国の情勢も緊迫しておりコーヒー豆の安定供給は難しいです、その分お値段も高めです。


エチオピアのモカ

エチオピア産のモカはどの生産地区によって栽培されたかでいくつか種類があります。

「ハラ―」「シダモ」「イルガチェフェ」「レケンプティ」などが有名です。

私もいつも勉強させていただいている旦部さんのコーヒーブログ「百珈苑BLOG」

にとても素晴らしい地図と詳しいエチオピアの歴史が書かれています。

こちらからチェックしてみてください!


アレンジコーヒーの1種としてのモカ(カフェモカ)


冒頭の甘いコーヒーがこのカフェモカです。

エスプレッソにチョコレートシロップやチョコレートソース、さらにスチームドミルクが入ったコーヒーです。

ほとんどのお店がエスプレッソ用にブレンドされた豆を使用してエスプレッソを抽出しており、ストレートのモカで抽出されてはいません。

ここで言う「モカ」とは、最初に紹介したモカという品種の豆にチョコレートやカカオ・アーモンド系のテイストを感じ、それに似ている事からその名がついたそうです。。


コーヒーの抽出器具としてのモカ(マキネッタ)

これは直接火にかけてコーヒーを抽出する器具です。

代表的なものにイタリアのビアレッティ社のモカエキスプレスというのがあります。

いわゆる直火式エスプレッソを淹れる専用の器具です。

加熱され水蒸気が発生し、ある程度圧がかかる事で、通常にドリップ抽出したコーヒーよりも味が濃いです。

おそらく・・エキスプレス=「早い」のイメージと、圧力をかけて抽出する事からエスプレッソとして広まったんだろうと思いますが

私はエスプレッソマシンに比べると圧力が弱く、抽出時間も異なるのでエスプレッソとは別物だと考えています。

前置きが長くなりましたが、イタリアではマキネッタで抽出したコーヒーをエスプレッソと区別して「モカ」と呼んでいるそうです。

ではなぜモカなのか・・・調べてはみたんですがわかりませんでした。

親しみを込めた愛称なんだと思います。

モカ=「コーヒーの代名詞」みたいな感じで幅広く使われているんですね~便利なやつです。

私も息子を園に送ったり食器洗ったり・・・

えぇ、休日は家中掃除したりと便利なやつなんです・・・